2007年 09月 17日
OSTEOCYTE制作の舞台裏、その1
2ヶ月の滞在であったが、研究以外にも多くのことを。今日、日本で問題になっている家庭、コミュニテイの崩壊問題、福祉と税制、教育制度などなど。日本の様に歯科医師が過剰となると、各大学の学生定員数でなく、大学数で調整するとのこと。例えば、オランダでは、7大学中4歯科大学は、管理下で閉校中とのこと。
大学教授でありながら、彼自身コミュ二テイの世話人の役割も。一方、自宅の裏には運河が流れ、カヌウを楽しむ日課、なんとも羨ましい生活。また、来日中も読書を欠かさない毎日、日本人は読書が足りないと一言。

本来の研究課題以外に、形態と機能を保持した分離骨細胞の美しさに。この細胞を用いた科学映画の企画が持ち上がる。骨細胞なくして生きた骨とはないと言われるも、骨細胞の働きはまだ定かでなかった。そこで映像で骨細胞に迫ってみようと。
今回の映画では骨細胞の動態と機能および骨細胞と破骨細胞との相互関係の可能性を撮影目標に会社を説得、本番へと。予備実験を行った後、細胞を五反田のヨネプロに運び撮影。分離骨細胞の管理は厳しく、担当者の苦労は大変であったと思う。骨細胞の働きとして、まずヱイカスによるギャップ結合の実証。破骨細胞と関係は両細胞の大きさの違いから証明はできず、主として映像でとなる。骨中に存在している骨細胞をみて、小林さんは一言、今回のテーマは濡れだと。素晴らしい洞察力に感心。
