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今月の三水会便りは野口幹夫氏の外郎売(ういろううり)と茶の湯


 3月の三水会は学士会館で5時から開催。今月のリポーターは野口幹夫氏。茅ヶ崎市の野口氏のご自宅近くに九代目市川団十郎の別荘跡があり、団十郎公園として名を残しているとか。二代目団十郎が歌舞伎の十八番に早口言葉のせりふが売りの外郎売があるのは、ご存知の方もおられると思う。例の(拙者親方と申すはお立会いの内ににごご存知のお方も御座りましょうが、、、、、、、、、)とA4版約2ページの長いせりふである。演劇やアナウンサー志望の方は、この長いせりふで勉強されるとか。

  野口さん、このせりふを全文覚えられるだろうかと、まず挑戦され、見事に2週間で覚えられる。さらに2ヶ月かけて全部暗礁。昨夜見事にご披露された。参加者一同、野口さんの完璧な朗読に拍手喝采。ただご披露されただけでなく、せりふの内容を時には足を運び、現存の有無を確認。
小田原ういろう本家、青物町商店街などの存在。歌舞伎の珍薬(ういろう)と名古屋名産のお菓子のういろうの関係などを、実に詳細に調査、解析されているのは実にみごとである。

  さらにお話は、外郎売と茶の湯とへ。茶の湯への関心は、せりふの《お茶たちよ、茶たちよ、ちやっとたかちゃ、茶だちよ、青竹茶筅でお茶ちゃやっとちゃ)最も言いにくいせりふに関心が。種々調べられた結果、庶民の飲み物であった抹茶が、最もカテキンを初めとする茶の有効成分を保有し、養生の仙薬へとの結論。これは抹茶の製法、低温の碾き臼で微粉にすること。また他のお茶のように成分の一部を抽出することなく、お茶の全てを飲み干すことにあるらしい。

  そして最後に野口さんは、気楽流、自由な抹茶の楽しみ方を。三水会では抹茶をお菓子とともにサービスしていただいた。野口さんの徹底的な探究心とサービス精神に感服。詳細は近日骨の健康づくり委員会HPの花の雑学、三水会便りに。ご期待ください。

  補足:(1)無農薬で栽培されたお茶であるか、お茶の栽培は難しく、農薬が使用されていることが多いらしい。したがって残留農薬が気がかり。要注意。
 
(2)9ミクロン程度の均一な微粉末でないと、攪拌してもコロイド状、いわゆる泡だちが        よくない。100ミクロンのメッシュで振り分けたものもあるらしい。野口さんは、専門家にお願いし
  抹茶をレーザー解析散乱式粒度分布測定器で微粉末の状態とコロイド化の関係        を明らかにされたとのこと。家内も茶道を楽しんだようであるが、抹茶自身ついては教えうけ  たこともなく、また教本にも触れられていないようである。
      
(3)最近は瞬間冷凍微粉末のコーヒー、お茶も発売されているようである。茶道の作法は別とし  て、この微粉末を活用されることも。
 
by rijityoo | 2008-03-20 17:35 | Comments(0)