2008年 04月 19日
今月の三水会便りは新日本石油海外調達部 部長 藤原佳代さんのお話
NYの原油価額は114ドルを超え、最高値を毎日更新。ガソリンもレギュウラーで 150円台と自動車使用者は、他の商品の値上げとダブルパンチの春である。
今月の三水会では、25ドル前後で永らく推移していた原油が、2004年を境に急激に上昇、丁度三水会の日は114ドルと最高値を。この高値の原因などについて、三水会会長村沢氏のご紹介で新日本石油会社副社長 加藤氏と海外暢達部部長 藤原さんのかってのコンビにお話いただいた。
話の内容は、骨の健康づくり委員会の花の雑学三水会便りに近日掲載される予定である。ここでは本論は避け、私たちの身近な話題をQ&A形式でまとめてみると。
Q 地球の原油埋蔵量は?そして何年くらい使用できるの?
A 1980年ごろから40年と聞かされてきた。しかし2000年でも40年、多分2050年になっ ても40年。その一因は、炭鉱/回収技術の進歩によるらしい。現有確認埋蔵量は、 1990年;1兆バレル、2006年:1.20バレルと増加しているとのこと。 余談であるが、原 油で使われる単位、バレルは1缶、179リッターとのこと。
原油の40年分以外に、オイルサンド《砂に混じっている原油)が約50年分。さらにオイ ルシェル(岩中オイル)が約130年分埋蔵されており、現状の推定量で今後230年は大丈 夫とのこと。ご安心あれ。
Q バイオ燃料とか燃料電池とか盛んに話題になっているが?
A 食料会社などの投機なものが加味されているのではと。食品の値段がこんなに影響しては、多きな問題。今後200年の間に人の英知はもっと 優れた他の代替エネルギーを生み出すであろうと。
Q では日本の備蓄量は?
A 国と民間の備蓄量で、一滴の原油が輸入されなくとも半年間は確保されているとか。とい って 戦争などによる原油の無駄使いは、決してあってはならないと。世界的にも供給量 は、需要量より多いとか。政府、役人の発言が、こんなに信用できない国、日本とは?また 原油精製なんて何所の国にも大差ない。日本のガソリンではなければとのせいふの説明 も?本当にお人よしの国、日本。
Q 高騰の要因は?
A 原油需給のタイト化:産油がほとんど国営化、供給不安:トルコ/クルドの衝突、対イラン制 裁強化、ドル安:投機資金流入などが要因らしい。いずれにしても国家間のエゴが最大要 因?アメリカは原油量の最大輸入国といっても、半分は自分でまかなえる国。石油支配も
テキさんの顔がうかぶが、如何?
Q 原油の値段の今後は?
A 最大の原油輸入国はアメリカが第一位、第2位が日本であるとのこと。アメリカ次第である が、買い手にも限度があり、来年半ばまでこの値段が。しかし諸種の事情で50ドル以下に なることは困難で70-80ドルに落ち着くのではと。日本の原油使用量はここ10年減少傾 向とのこと。
今日お話いただいた加藤副社長は採掘の責任者。ここ掘れワンワンの地域は、中東、ソ連などが抑えておる。日本のように全て民間会社が、発掘できる地域は限られており、メイキシコ湾の海底3,000ミーターからさらに2,000ミーター掘り下げると。技術が進歩したとはいえ、一箇所の採掘に2,000億円の投資、しかもまだまだ確立は低く、弥彦神社参りも。調達部の部長藤原さんのお仕事は、毎日、タンカー半隻分の買い付けを。この量は日本の25%量に当たるとか。女性の決断力が勝っているのではと感じた。