2008年 04月 24日
理科離れと科学番組
近年、学童、一般市民の理科離れが、懸念されている。2004年内閣府が行なった 科学技術と社会に関する世論調査で、(科学技術に触れることの面白さが感じられなくなっている)と言う意見についてどう思うか、との質問について。
平成1平成7年の29.1%に対し、平成16年ではそう思うが44.9%と僅か10年間で2倍弱に増加している。この傾向は若いほど高く、10歳代では54.5%と半数が。ちなみに50歳台では38.4%である。(資料:内閣府の科学技術と社会に関する世論調査、平成16年2月)。
何が原因であろうか?これは通常市民が、触れているメデアによるのではと推察される。2006年のGooリサーチでは、一番科学技術を得ているのはテレビと回答した人が、圧倒的で実に84%。次いでインターネットが72%、新聞が60%となっている。今後益々インターネットの利用が多くなると推定される。ITの質と活用が重要課題になるであろう。企画側にも問題があると思うが、利用側の判断能力が。道路公団のある1億円のリポートがIT資料丸写しとはね。
文科省が、2004年に調査した結果でも、科学に関心を抱いた気掛けは科学番組と答えている。そして市民はわかり易い科学番組の制作と放送を60%の人が望んでいる。しかし現状は如何がなものか?テレビジョンのチャネルは増えたが、科学番組は減少の一途を。科学番組の放送も少なく、いい番組も少ないためか、視聴率も平均0.3%と嘆かわしい現実。
その原因は、ワイドショウとお笑い番組全盛の今日。時には、ニュウすとワイドショウの区別がつきにくいことも。この人がコメンテイターと?思われる番組も多いこと。受信料により制作されているNHKは、もっと番組の内容に配慮を願いたいものである。