2008年 04月 29日
年間作品別視聴ランキング
配信始めて1年が過ぎましたが、16,000人の方に観ていただけるとは、予想外の結果。
1960年前後に貴重な映画が多数制作されたが、観る機会が少なく今日に至ったのでは。16ミリフィルが中心で、各地の図書館、博物館などで管理されてきたが、メデイアフォーマットも進化し次第に観る機会が失われ、管理もままならぬ状態に。もったいない話。
科学映像館のデジタル化しインターネット配信で、これらの映画を始めてご覧になった方も大変多いとのこと。科学映像館の活動も予算面、情報量にも限度があり、また版権問題もあり、やっと120数編の映画の配信を。配信中の映画で皆さんのご関心はと、100人以上の方がご覧になった作品をまとめたのが下記の表で14編である。
年間視聴者ランキング《100人以上)
68の車輪 4,151《人)
花開く日本万博 1,465
生命誕生 515
沖縄久高島のイザイホウ 1 349
潤滑油 328
ガソリン 325
ミクロの世界 283
原子力発電の夜明け 251
The BoneII 241
科学の眼 ニコン 199
鋳物の技術 195
あるマラソンランナーの記録 152
マリン スノー 104
深海3572mに生きる 102
岡田桑三、小林米作、吉見 泰氏らによる代表作は、さすがである。特に生命誕生は、
第3位にランクされている。配信数カ月後なんらかの要因で、脚光を急に浴びる作品も
もあり、今後がたのしみである。68の車輪はまとない素晴らしいドキュメンタリー映画。企業戦士の情熱、撮影者との葛藤など。見ごたえのある作品。しかしこの映画がここまで延びたのは、2-ちゃんねるの媒介とニコニコ堂で配信《ルール違反?)されたことが大きく影響したようである。
この1年間で16,000人の方に、ご観ていていただいているが、1,2位の作品に約5,500人と集中。他の12編を観ていただいた方が、3,000人弱。したがって約半数の方は上記以外の作品を幅広くご覧になっていることになる。
最後にこの1年間、ドキュメンタリー映画を配信して、皆様からのメイル、ブログなどを介していただいたご意見をまとめると。まず始めてみる機会が得られたことに感謝と感激。多数の方が配信映画に、会社のCMを超えた技術の伝承の大切さを痛感。特殊な撮影の手法でえれた生物の神秘に接した映像に感動。沖縄の神事、イザイホウ、東北地方の祭りなどに、強い関心が。原子力発電、川の浄水関係の映画,東北地方の農業にも。これらは単なる郷愁だけではない。
また君原健二さんを描いたマラソンランナーは、挫折したアスリートに大きな勇気と教訓を与えているのではないかと思う。他の映画と異なり、視聴回数と時間が異常に多いのである。あるカットを繰り返し繰り返し見ているように思われる。とにかく1編でも貴重な映画を残し生かしたいと。みなさんのご協力を。