2008年 07月 08日
まず、知ってもらおう、観てもらおうと始めた科学映像館
1960年前後、制作者岡田桑三氏、カメラマン小林米作氏、脚本家吉見泰氏を中心に制作されたドキュメンタリー映画、特に科学映画は世界を驚かせた。しかしこれらの世界に冠たる名作も、フィルムからデジタル化、発信の多様性の中、一般には知られなくなった作品も少なくない。もったいない話である。
骨の映画を中心に、小林さんと三作品を制作。科学映画を研究、教育面に生かせればと考えてきた。数年前から大型動画の配信が可能となった時点から、筆者は骨の健康づくり委員会のHP上で自分の関係した映画を配信してきた。しかし種々の課題が横たわり、大きな輪とはならなかった。
そこで昨年初め、制作関係者、学会関係者ら多数のご理解、ご協力をえて、科学映画を、まず、知ってもらう、観てもらうことから始めようと、科学映像館を創設。今日まで141編の映画を配信、延べ20,028人に60,359回、3,528時間観ていただいた。最初の数ヶ月、月300人前後であった視聴者が、6月は4,000人を越えたこと。まず初期の目的(知ってもらう、観てもらう)はある程度、達成できたのではと。これらの映画をいかに活用するか、そして配信映画のネット化がこれからの仕事。
2008年度、一般会員、協賛者も徐徐にふえ、多数の方にご支援していただいている。サーバー管理のみの電子産業、フィルムデジタル化の東京光音の両社のご支援でここまで活動を続けることができたと思う。科学映像館を代表して厚くお礼申しあげたい。作品のご提供いただいている制作会社、企画会社、情報の提供者などにも心から感謝したい。